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医療法人芳樹会 みうら皮ふ科クリニック
〒870-1155
大分県大分市大字玉沢707-1
TEL:097-588-8585
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診療時間
午前
午後

■診療科目
 皮膚科、形成外科、美容皮膚科

■診療時間
 午前 9:00~13:00
 午後15:00~18:30
 ▲・・・土・水曜日は9:00~14:00

■休診日
 日曜・祝日 

夏に多い皮膚病

虫刺され

虫刺されにもいろいろあるので、以下の3つの虫さされパターンの中で分類すると理解しやすくなります。

1)虫が攻撃手段として刺したり咬んだりする場合(刺咬パターン):ハチ、ムカデなど。刺された瞬間に激痛を感じます。

そのハチ毒には痛みや炎症を起こす物質とアレルギー反応を起こす抗原となる酵素物質が含まれているためハチに何度か刺されるとアナフィラキシーショックを起こす危険性があります。

前回のハチ刺症で全身症状をきたしたことがある場合は、救命救急処置ができる医療機関に搬送することが必要です。

とにかく巣に近づかない、ハチを興奮させないように気をつけること、刺されたら安静にして局所を冷やすことが大切です。



2)虫が栄養源として皮膚から血を吸う場合(吸血パターン):カ、ノミ、ブト(ブユ)、イエダニなど。

皮膚症状は吸血時に注入された唾液腺物質に対するアレルギー反応と考えられています。刺された部位、生活環境などから原因の虫を推定します。

カやブトによる刺症は露出部に好発するのに対し、ネコノミ刺症は下腿に好発してしばしば水疱を形成します。

ブトは皮疹の中心に出血点があるのが特徴です。イエダニ刺症は非虜出部でも見られ、皮膚の柔らかいところに好発します。多発する場合は原因の虫の駆除が必要です。



3)虫が持つ有毒成分が皮膚に接触する場合(接触パターン):ケムシなど。

幼虫であるケムシの有毒毛には、毒針毛と毒棘があります。

ツバキやサザンカにいるドクガ、チャドクガの毒針毛は一匹に10万本以上ある微細な毛で、触れると痒い均一なブツブツがぎっしり出ます。

一方毒棘のあるイラガに触れるとハチに刺されたような激痛がするので電気虫とも呼ばれています。刺されたらすぐ有毒毛を洗い流して冷やし、ステロイドの外用剤を塗ることが有効です。

虫刺されの症状は何れも個人差が大きいので、痒みが強い場合、または腫れや痛みが強い場合などには皮膚科専門医の受診をお勧めします。

かぶれ(接触皮膚炎)

夏は山歩きやキャンプなど野外活動が増えますね。日頃何もしないお父さん達でも、庭木の剪定や地区の草取り作業などに参加する機会が増える夏。

そこでかぶれる植物の代表がウルシやハゼです。どちらもウルシ科に属しウルシ、ツタウルシ、ヤマウルシ、ヤマハゼ、リュウキュウハゼなどが有名です。かぶれの原因物質は樹液に含まれるウルシオールですが、敏感な人は近くに行くだけでかぶれるとも言われます。

触った翌日、翌々日から露出部に小さな痒い皮疹(小水疱)が出現し、掻いているとあたかもうつったかのようにどんどん広がってきます。これを自家感作性皮膚炎と言います。

かぶれた場合は、決して掻かないように皮疹部をガーゼなどで保護したほうが安全です。ただし絆創膏では、その刺激によって更に皮疹が拡大する危険性がありますので注意が必要です。

子供の時にハゼにかぶれた経験のある方は、何十年経っても体の中にメモリーされていてかぶれます。

ウルシ科の中に、近年ブームになっているマンゴーがあります(マンゴー皮膚炎)。食べた1,2日後から唇や口の周りにかゆみの強い紅斑や小水疱が出現し、遅れて顔全体や耳などに拡大します。マンゴーは小さく切って食べ、その後は手だけでなく口の周りも洗ったほうが安全です。

ギンナンやイチョウの葉はイチョウ科に属します。これはウルシ科に交叉反応を持っているので、ギンナンにかぶれる人はマンゴーを食初めて食べた時からかぶれる可能性があります。

いずれもかぶれを生じたら、軟膏を塗り皮疹を保護して掻かないように心掛けて下さい。それでもよくならない時は、皮膚科専門医を受診して下さい。

みずむし(足白癬)

みずむしと言っても原因は虫ではなく、カビ(真菌)の一種である白癬菌による足の感染症の俗名をそう呼ばれます。

同じ白癬菌が体に感染するとたむし、陰股部にうつるといんきんたむし、頭に出るとしらくもなどと実に様々な呼び方をされますが、その原因菌は同じなのです。

白癬菌は湿気を好みますので梅雨時期が一番みずむしの患者さんが多くなりますが、最近では冬にブーツを履く女性が増えたためか、1年通してみられます。

足の皮疹には注意が必要ですが、過剰になって足が痒いとすべてみずむしと思い込み、間違った薬を塗って症状を悪化させている方もよく見かけます。

まずその症状が本当にみずむしなのか、白癬菌の検査をしてもらいましょう。皮膚科外来では、皮膚の角質を取ってすぐに(角質を溶かすのに10分前後かかります)顕微鏡で調べることができます。

そしてみずむしと診断された場合はまず塗薬で治療を始めます。たとえ症状が足の一部にしかなくても、白癬菌が潜んでいる可能性があるため、趾間からかかとまで全体にくまなく塗り込みます。

皮膚の新陳代謝を考えると、症状が無くなってからも2~3ヶ月間塗り続ける必要があります。

みずむしが再発を繰り返している方は、爪を見て下さい。厚くなったり白濁したりしていませんか?爪白癬を併発している場合は、いくら足の症状が改善しても爪から排菌されて再発してしまいます。

爪にもしっかり薬を塗り続ける必要があります。ただし爪の角質が厚すぎて塗薬が十分浸透しにくいため、治りにくいため飲み薬の併用もできます。

正しい治療をすれば9割ぐらいの爪みずむしは治りますよ。